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中小企業のオフィス改装完全ガイド|費用・進め方・成功事例まで徹底解説

中小企業のオフィス改装完全ガイド|費用・進め方・成功事例まで徹底解説

オフィス改装を任されたものの、何から始めればよいか迷っていませんか。

  • 費用の見当がつかない
  • 働きながら工事できるか不安
  • 業者選びや補助金の調べ方が分からない

本記事では、費用の考え方や5ステップの進め方、失敗を防ぐ注意点などを解説します。

中小企業のオフィス改装は、移転と比べて初期コストを抑えやすい一方で、計画の立て方しだいで仕上がりと費用が大きく変わります。本記事では、改装の目的整理から費用の内訳、進め方の手順、補助金の活用、失敗を防ぐ注意点までを一通り解説します。自社の状況に合った計画を立てるための判断材料としてお役立てください。

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中小企業のオフィス改装とは?移転との違いと得られる効果

働きやすいレイアウトへ改装された中小企業のオフィス

オフィス改装は移転せずに職場を改善する手段

オフィス改装とは、移転せずに既存オフィスの内装やレイアウト、設備を見直す取り組みです。移転時の原状回復費用や二重賃料を避けやすく、中小企業が着手しやすい選択肢です。ただし退去時の原状回復義務は残り、騒音を伴う工事では一時休業が必要な場合もあります。立地や賃料に不満がなければ費用対効果が高い一方、床面積不足は改装では解決できません。迷う場合はオフィス移転のタイミングはいつ?適切な時期と検討を始める目安を解説も参考にしてください。

中小企業がオフィス改装で期待できる効果

代表的な効果は次のとおりです。

  • フリーアドレス(固定席を持たない方式)導入による動線とコミュニケーションの改善
  • 会議室やWeb会議ブースの新設、テレワーク併用を見据えた座席設計
  • 来客スペースの刷新による企業イメージ向上
  • 採用面接で来社する応募者への印象づくり

集中作業が多い業務では固定席が適する場合もあります。経営課題を解決する投資として改装の目的を明確にすることが計画の軸になります。

中小企業のオフィス改装にかかる費用の目安と内訳

費用は工事範囲と規模によって大きく変わる

費用は工事範囲や素材のグレード、建物条件で大きく変動します。目安として、既存の内装を生かせる物件では坪単価(1坪=約3.3平方メートル当たりの工事費)10万〜35万円程度に収まるケースが多いとされますが、実際の金額は現地調査と見積もりで確認が必要です。傾向は下表のとおりです。

工事範囲の例主な工事項目費用が上がりやすい条件
部分改装壁紙・床材の張り替え、照明の交換面積が広い、素材のグレードが高い
中規模改装間仕切りの新設、会議室の増設、電源・配線の変更設備配線の移設、消防設備の増設
全面改装レイアウト全体の刷新、空調・電気設備の更新デザイン性の高い内装、設備更新の範囲拡大

坪単価の考え方や内訳はオフィス内装工事の費用相場を徹底解説|坪単価・内訳・費用を抑えるポイントまでで詳しく解説しています。

見積もりで確認したい費用の内訳

主な費目は次のとおりです。

  • 設計費(レイアウト設計、デザイン、図面作成)
  • 解体・内装工事費(既存内装の撤去、壁・床・天井の仕上げ)
  • 設備工事費(電気、空調、通信、消防設備など)
  • 家具・什器費(デスク、チェア、収納など)
  • 諸経費(現場管理費、廃材処分費など)

家具・什器やネットワーク配線が含まれない場合があるため、工事項目と除外項目を確認し、総予算で判断しましょう。

働きながらの工事は費用と工期に影響する

営業を続けながらの改装では夜間・休日工事や段階施工が必要になり、工期が延びて人件費も増える傾向があります。仮設スペースも含め業者と早めにすり合わせましょう。

オフィス改装の進め方は5ステップで計画する

オフィス改装を進める5ステップのフローチャート

目的と課題を整理する

「会議室が足りない」など現場の不満を集めて優先順位を付けます。社員アンケートも有効で、整理した目的が設計や予算配分の判断基準になります。

予算とスケジュールを設定する

予算の上限と希望時期を決め、その前に賃貸借契約書やビルの工事規則を確認します。工事可能な時間帯や指定業者の有無は工程と費用に大きく影響します。期間は、軽微な工事なら数週間程度、内装を大きくつくり直す工事では施工だけで1〜2か月程度が目安です。企画・設計や申請を含めるとさらに長くなるため、余裕を持って動き始めましょう。

業者を選定し設計を進める

複数業者へ同じ条件の資料で見積もりを依頼し、金額以外の点も含めて比較します。

  • 提案内容と施工実績
  • 見積もりの除外項目
  • 追加工事が発生した場合の単価
  • 引き渡し後の保証範囲

設計では配線位置や空調、避難経路まで確認します。天井まで届く間仕切りの新設は消防設備や建築基準法上の手続きが関係する場合があり、ビル管理会社への申請や消防署への事前相談が必要になることもあります。法令適合の最終判断は専門家や行政への確認が欠かせません。座席形式は働き方を踏まえて業者と相談しましょう。

社内調整と周知を行う

工事期間、立入制限エリア、席替えの計画を事前に共有すると混乱を抑えやすくなります。書類や備品の移動は部門ごとに担当者を決めましょう。

工事・引き渡しと完了確認

工事中は進捗報告を受け、変更点は早めに判断します。完了後は図面どおりかを確認し、不具合は引き渡し前に修正を依頼します。電源・通信・空調の動作確認も業務再開前に行いましょう。手順の詳細はオフィスレイアウト変更の手順を解説|進め方・注意点・業者依頼のポイントでも紹介しています。

中小企業のオフィス改装でよくある失敗と注意点

デザイン優先で使い勝手が犠牲になる

見た目を優先して収納不足や動線悪化を招く失敗は少なくありません。日常業務の動きを前提に設計すれば見た目と使いやすさは両立しやすくなります。

賃貸オフィス特有の制約を見落とす

賃貸では工事内容にオーナーや管理会社の承認が必要です。次の点を工事契約前に確認しましょう。

  • 工事可能な範囲と時間帯の制限
  • 指定業者の有無と搬入経路のルール
  • 退去時の原状回復義務の範囲

新設した壁や棚など(造作)は退去時に撤去を求められる場合があります。詳しくは原状回復工事の内容を一覧で解説|オフィス退去時の工事範囲・流れ・注意点をご覧ください。

予算に余裕がなく追加工事に対応できない

解体後に配線の老朽化などが見つかり、想定外の工事が必要になる場合があります。見積もり段階で予備費の見込み方や、追加費用発生時の承認手順を業者と取り決めておきましょう。

解体後に配線や下地の不具合が見つかるなど、着工前には把握しきれない追加工事が発生することがあります。予算を使い切る計画にせず、予備費を確保したうえで、追加費用が発生する条件と承認の流れを契約前に業者と決めておきましょう。

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オフィス改装の費用を抑える工夫と補助金・業者選び

既存の内装や設備を生かして工事範囲を絞る

エントランスや会議室に予算を配分し、執務スペースは床材の張り替え程度にとどめるなど、優先順位に沿って範囲を絞るのが基本です。状態の良い空調・照明の継続使用や既製品家具の活用も有効です。

補助金の活用を検討する

目的によっては国や自治体の補助金を活用できる場合があります。たとえば小規模事業者持続化補助金は、販路開拓などに取り組む「小規模事業者」向けで、従業員数などの要件があり、中小企業がすべて対象になるわけではありません。販路開拓と直接関係しないオフィス部分の工事費は対象外になりやすく、改装費が対象になるかは最新の公募要領で確認が必要です。交付決定前に契約・着工した費用は原則対象外である点にも注意しましょう。申請時の一般的な注意点は店舗改装で使える補助金・助成金の完全ガイド|種類・条件・申請方法を解説でも解説しています。

参照元:中小企業庁「小規模企業支援」

設計から施工まで一括対応できる業者を検討する

設計と施工を別々に手配すると認識のずれが生じやすくなります。一括依頼なら窓口が一本化され、予算や契約の制約を踏まえた現実的な計画も進めやすくなります。ただし見積もり明細や施工品質の確認は発注者側で行いましょう。比較の際は次の点を確認します。

  • 自社と近い規模のオフィスの施工実績
  • 対応範囲と見積もり明細の細かさ
  • 追加工事が発生した場合の費用の扱い
  • 法令対応やビル管理会社との調整経験
  • 引き渡し後の保証・アフター対応
  • 営業を続けながらの工事(居ながら工事)の経験

一括依頼のメリットはワンストップ空間デザイン|企画から施工まで一貫依頼のメリットでも紹介しています。

中小企業のオフィス改装がイメージできるモデルケース

いずれも実在の事例ではなく、本記事の内容をもとにした仮定の例です。金額・期間は参考値であり、見積もり額を保証するものではありません。

会議室不足を解消したい社員25名のIT企業(仮定の例)

会議室が1室しかなくWeb会議の音漏れが課題という想定です。会議室を1室増設し、Web会議用ブースを2席設置、執務エリアの一部をフリーアドレス化します。工事費はブース設置費込みで400万円程度(設計費・家具費・税別)、工期約3か月の仮設定で、混雑緩和と増員余地の確保が期待できます。

来客スペースを重点改装したい社員15名の事務所(仮定の例)

エントランスと応接室の老朽化が課題という想定です。来客の目に触れる部分に費用を集中し、執務エリアは床材の張り替えと照明の交換のみに絞ります。工事費200万円程度(設計費・家具費・税別)、工期約2か月の仮設定で、限られた予算でも企業イメージの改善を目指せます。

オフィス改装に関するよくある質問

Q. 営業を続けながら改装できますか?

夜間・休日や段階施工で対応できる場合もありますが、騒音や振動が避けられない工事では一時休業が必要なこともあります。早めに業者へ相談しましょう。

Q. オフィス改装と移転、どちらを選ぶべきですか?

立地や床面積に大きな不満がなければ改装、人員増加や立地変更が必要なら移転が選択肢です。迷う場合は専門会社への相談が有効です。

Q. 補助金は必ず利用できますか?

利用できるとは限りません。要件は制度ごとに異なり、交付決定前の契約・着工は対象外が一般的です。最新の公募要領を確認してください。

Q. オフィス改装の工期はどれくらいかかりますか?

軽微な改装なら数週間程度、内装を大きくつくり直す場合は施工だけで1〜2か月程度が目安です。企画・設計や申請を含めるとさらに長い期間を見込んでおきましょう。

中小企業のオフィス改装は目的の整理から始めよう

オフィス改装は、移転より初期費用を抑えながら働く環境を改善できる選択肢です。まず社内の課題を洗い出して目的と優先順位を整理し、賃貸借契約の制約と予算の上限を確認します。そのうえで複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼し、金額と提案内容を比較しましょう。賃貸の制約や法令対応など判断しにくい点は、企画・設計・施工まで一貫対応できる専門会社に早めに相談すると安心です。

中小企業のオフィス改装は、移転よりコストを抑えながら働く環境を改善できる有力な選択肢の一つです。成功のカギは、課題と目的を最初に整理し、それを軸に予算配分と工事範囲を決めることにあります。
費用は面積や建物条件によって大きく変わるため、複数の業者から同じ条件で見積もりを取り、内訳まで比較して判断しましょう。賃貸物件の制約や原状回復の条件、補助金の最新情報も早めに確認しておくと、計画の手戻りを防げます。
自社だけで判断しにくい点があれば、設計から施工まで一括対応できる専門会社に早めに相談してみてください。制約やリスクを事前に把握したうえで、無理のない計画を進められます。

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ABOUT ME
【監修 : 加藤 弦 株式会社リスビー代表取締役】
オフィス移転や内装設計において豊富な実績を持つ。物件選びから施工までを一貫してサポートする独自の「リ・プロローグ」サービスを展開し、特に移転前のリスクを見極める力や、顧客視点に立った柔軟な提案を得意とする。 「お客様の未来を形にする」を信念に掲げ、多くの企業から信頼を獲得。効率的かつ快適なオフィス環境の実現を通じて、企業の成長を支援することを目指しています。