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店舗内装の計画の立て方|設計・デザイン・予算・工事の流れとポイントを解説

店舗内装の計画の立て方|設計・デザイン・予算・工事の流れとポイントを解説

店舗開業に向けて内装を考え始めても、何から決めるべきか分からず、計画が止まってしまう方は少なくありません。

  • コンセプトを設計やデザインへどう反映すればよいか分からない
  • 物件契約と内装会社への相談を進める順番に迷っている
  • 予算超過や工事の遅れをできるだけ避けたい

店舗内装は、目的やターゲットを整理し、物件条件、レイアウト、設備、予算、スケジュールを順番に決めることが重要です。本記事では、計画前の準備から設計・施工・引き渡しまでの流れと注意点を解説します。読み終えるころには、内装会社へ相談するために必要な条件を整理し、開業に向けた具体的な一歩を踏み出せるようになります。

店舗内装計画とは?工事前に整理する全体像

店舗内装計画で決める範囲

店舗内装計画は、見た目のデザインだけを決める作業ではありません。
コンセプトを起点に、レイアウト、動線、設備、什器、壁・床の素材、予算、工事期間までを整理し、商品やサービスを提供しやすい空間へ落とし込む工程です。

計画が曖昧なまま進めるリスク

条件を固めずに設計や工事を進めると、設備の追加やレイアウト変更が発生し、費用や期間が膨らみやすくなります。基本構想、基本計画、設計、見積もり、施工と進むため、前段階の決定が後工程の判断基準になります

コンセプト→基本計画→設計→見積もり・契約→施工→引き渡しのフローチャート

店舗内装の計画を立てる前に整理すべき要項

開業目的・ターゲット・商品やサービスを明確にする

誰に何を提供し、どのように利用してもらう店舗なのかを整理します。ターゲット、滞在時間、商品数、接客方法が変われば、必要な客席、売場、収納、バックヤードも変わるため、事業方針を空間づくりの条件へ変換します。

店舗のコンセプトと空間の方向性を決める

コンセプトは、デザイン案を選ぶための共通基準です。「落ち着いて長く滞在できる」「短時間でも商品を選びやすい」など、顧客に提供したい体験を言葉にします。そのうえで色、照明、壁、床、素材、什器へ反映すると、空間に統一感が生まれます。

物件の建築条件と設備容量を確認する

候補物件では、広さや賃料だけでなく、電気、給排水、空調、換気、ガス、排気経路を確認します。必要な設備を設置できないと、追加工事や計画変更が生じることがあります。管理規約、工事区分、搬入条件、営業時間も確認し、契約前に内装会社へ相談しましょう。

予算・開業日・優先順位を決める

予算は内装工事だけでなく、設計、設備、什器、看板、開業準備まで含めて考えます。希望条件は次のように分けておくと、見積もり調整がスムーズです。

  • 営業上欠かせない条件
  • コンセプトを表現するために優先したい条件
  • 予算に応じて変更できる条件

開業日から設計・施工期間を逆算し、判断や修正に使える時間も確保します。条件を整理できたら、実際の設計と工事の流れへ進みます。

店舗内装の計画の立て方と設計・工事の流れ

店舗内装の計画の立て方と設計・工事の流れ

希望条件と必要な機能を洗い出す

店舗運営に必要な機能を利用場面から洗い出します。飲食店なら客席、厨房、配膳、会計、保管、清掃、物販店なら陳列、試着、在庫、商品補充、会計が対象です。

要望は次の3段階に分け、設計会社へ共有します。

  • 必ず実現したい内容
  • できれば採用したい内容
  • 費用に余裕がある場合に採用する内容

ゾーニング・動線・設備を計画する

次に、店内を客席、売場、作業場、バックヤードなどへ分けるゾーニングを行い、レイアウトを検討します。顧客動線、スタッフ動線、商品補充や清掃に使うサービス動線が交差しすぎないようにすると、混雑や作業負担を抑えやすくなります。

設備は業種と運営方法に合わせます。飲食店では厨房や給排水・換気、物販店では照明・什器・収納、美容室では給排水や電源の位置が重要です。後から動かすと工事範囲が広がるため、レイアウトと同時に検討します。

デザイン・素材を決めて図面で確認する

機能と配置が固まったら、コンセプトに合わせて壁、床、天井、照明、家具、什器のデザインを決めます。素材は印象だけでなく、耐久性、清掃性、安全性、交換のしやすさも確認します。見た目と営業時の使いやすさを分けずに検討することがポイントです。

基本設計では、平面図や立面図で計画を具体化します。
通路、扉の開閉、収納、設備、コンセント、什器の寸法を確認し、実際に働く場面を想定します。図面は設計者と依頼者が完成像を共有する資料です。

見積もり・契約・施工・引き渡しへ進む

図面と仕様が固まったら、工事範囲を明確にして見積もりを確認します。金額だけでなく、含まれる工事、別途費用、変更時の扱い、支払い条件、工期、保証を確認して契約します。施工中は図面との違いを確認し、変更時は費用とスケジュールへの影響を把握して判断します。

工事完了後は、仕上がり、設備の作動、傷、扉や什器の使い勝手を確認し、手直しを終えて引き渡しとなります。一連の流れを把握しておけば、各段階の判断を準備できます。

条件整理→ゾーニング・設備→デザイン・図面→見積もり→契約→施工→引き渡しのフローチャート

店舗内装の費用とスケジュールを計画するポイント

予算を工事項目ごとに分けて考える

予算は、設計費、内装工事費、設備工事費、什器・家具費、看板費、開業準備費に分けます。総予算から各項目へ配分し、予備費も確保すると、想定外の工事へ対応しやすくなります。

複数の見積もりは条件をそろえて比較する

相見積もりを取る場合は、同じ図面、仕様、工事範囲で依頼します。条件が異なる見積書を総額だけで比べても判断できません。除外項目、設備機器、素材、現場管理費、廃材処分、追加工事の単価まで確認します。価格の安さだけではなく、提案内容と施工体制を含めて比較することが重要です。

開業日から逆算して余裕のある期間を確保する

スケジュールは、設計、見積もり、契約、資材発注、施工、検査、什器搬入、開業準備まで含めます。必要期間は物件、規模、業種で異なるため、内装会社へ確認し、設計変更や資材納期に備えた調整期間も設けます。

計画・設計・見積もり・契約・施工・検査・開業準備を並べた横型スケジュール

店舗内装計画で失敗しないための注意点と会社の選び方

物件契約前に内装工事の実現性を確認する

契約後に電気容量や排気経路の不足が判明すると、追加工事やレイアウト変更が必要になることがあります。内装会社や設計者に現地を確認してもらい、工事区分や設備の状態も含めて判断しましょう。物件選びと内装計画は、並行して進めるのが基本です。

法令・許認可と営業時の使いやすさを確認する

店舗の用途や業種に応じて、建築、消防、営業許可などの確認が必要です。適用される条件は物件や地域によって異なるため、早い段階で設計者や所管窓口へ相談します。また、条件を満たすだけでなく、収納、清掃、補充、会計、スタッフ同士のすれ違いまで確認し、日々の営業で無理がないかを検証することが重要です。

希望する業種の設計・施工実績を確認する

内装会社は、希望する業種への対応実績を確認します。完成写真だけでなく、設備、動線、予算調整、施工管理まで対応した事例かを見ることが大切です。業種特有の設備や営業上の注意点を理解する会社なら、具体的な提案を受けやすくなります。

提案力・対応範囲・コミュニケーションを比較する

会社を比較する際は、次の点を確認します。

  • 予算や条件に合わせて複数案を提示できるか
  • 企画・設計・施工をどこまで一括対応できるか
  • 変更内容と費用を分かりやすく共有できるか
  • 引き渡し後の対応が明確か

依頼者の希望をそのまま形にするだけでなく、運営や予算を踏まえた代替案を示せる会社が適しています。計画から施工までの担当範囲が明確で、相談しやすい相手を選びましょう。

まとめ|店舗内装は工事前の計画が成功を左右する

店舗内装の計画では、開業目的とコンセプトを明確にし、物件条件、レイアウト、動線、設備、デザイン、予算、スケジュールを順番に整理していくことがポイントです。

見た目を先に決めてから機能を当てはめようとすると、変更や追加費用が膨らみやすくなります。商品・サービスの提供方法やスタッフの動き、工事条件まで含めて設計に反映するほうが、結果的にコストを抑えやすくなります。

見た目だけを先に決めるのではなく、商品やサービスの提供方法、スタッフの働き方、工事条件まで設計へ反映すれば、変更や追加費用を抑えやすくなります。
初めての店舗づくりでは、物件選定から企画・設計・施工まで相談できる会社と早めに計画を進めることが、スムーズな開業につながります。

ABOUT ME
【監修 : 加藤 弦 株式会社リスビー代表取締役】
オフィス移転や内装設計において豊富な実績を持つ。物件選びから施工までを一貫してサポートする独自の「リ・プロローグ」サービスを展開し、特に移転前のリスクを見極める力や、顧客視点に立った柔軟な提案を得意とする。 「お客様の未来を形にする」を信念に掲げ、多くの企業から信頼を獲得。効率的かつ快適なオフィス環境の実現を通じて、企業の成長を支援することを目指しています。